週報:【ハンニバルにさえ征服されなかったローマとキリスト】(2024/08/11)
ハンニバルが凄まじい行動力と勇敢さでローマを襲った歴史的な出来事は、霊的に考察すればどういうことが分かるでしょうか。それは次の3つだと思われます。まず一つ目は、ハンニバルがローマを襲ったのは、神がハンニバルを動かされたからです。何故なら、キリストが言われた通り、雀の一羽でさえ神の許可が無ければ地に落ちないからです。パウロが言うように「全てのことが神から発し」ていますから、ハンニバルの出来事も神が起こされたのです。二つ目は、ハンニバルがローマを襲ったのは、ローマの偶像崇拝に対する罰だったことです。ローマはギリシャ神話をベースとするローマ神話を奉じており、ローマ市でもユピテル神殿など幾つもの神殿が建っており、議員をはじめ多くのローマ人がその神殿で生贄を捧げていました。こういった偶像崇拝の罪に神が憤られたので、罰としてハンニバルがローマまで襲いかかることになったわけです。古代ユダヤも偶像崇拝の罪に陥っていたため、非常に強い敵に襲われ悲惨な状態となりました。三つ目は、ハンニバルを通してローマの強さが明らかに示されるためでした。ハンニバルほど力強く脅威を齎す者は他にいませんでした。そのハンニバルにさえローマは征服されなかったのであれば、誰がローマを征服できるでしょうか。このようにハンニバルを通してローマの強さが示されるのは、神の御心でした。何故なら、このローマはやがてキリストに服することとなったからです。ローマが強ければ強いほど、そのローマを屈服させるキリストの強さもより良く示されることになります。もしハンニバルがローマを襲わなければ、ローマがどれだけ強い国家なのかも明らかにされませんから、それだけキリストの強さも示されないことに繋がります。このようなわけで、ハンニバルにさえ征服されなかったローマを征服されたキリストは最高に強い御方です。このキリストはパウロが言うように「万物の上におり」、諸々の国を統べ治めておられます。このキリストを蔑ろにするならば神から罰せられて悲惨な状態となります。そのようにならないため、人はこのキリストを信じて救いに与かるべきなのです。そうしなければキリストが言われた通り、「信じない者は罪に定められます」(マルコ16:16)。ハンニバルにさえ征服されなかったローマを服させたのがキリストであられます。しかも、ローマはこのキリストを信じるキリスト教により歴史の中から消え失せました。ローマでさえこうされたのであれば、尚のこと日本は容易くこうなることでしょう。まさか日本のほうがローマより強いと主張する人もいないはずです。キリストは、私たち日本人が救われるためにも十字架で死んで下さいました。ですから、日本人もキリストを信じるならば救われて神の民となれます。これから多くの日本人がキリストにより救われて、日本にも聖徒たちが満ちるようになるのを願うものです。