週報:【福音と霊的な勢力図】(2024/08/18)


キリストの聖なる福音は、信じる者を御恵みにより全き神の子とします。その人は、キリストのゆえに聖なる神の民となるのです。それまで、その人は神の民でなくサタンの民でした。ですから、福音は人を根本的に全く新しい被造物とします。パウロはこれについてこう言いました。「神は、私たちを暗やみの圧政から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。」(コロサイ1:13)つまり、福音とは人をサタンの民から神の民へと変える神の聖なる力なのです。この福音により、救われた神の民が増え、救われていないサタンの民は減ります。こうなればキリストの領域また支配が拡がり、一方でサタンのそれは縮小します。福音を信じて神の民となる者が増えれば増えるほど、それだけこのようになる度合いも強まります。しかし逆に神の民が減れば、それだけサタンの民が増えます。これは、ちょうどチェスやオセロと似ていると言えましょう。一方が増えればもう一方は減り、一方が弱まればもう一方は強まるからです。私たち人間が自分の領域や支配力を失えば嫌に思うのと同じで、サタンも自分の領域や支配力を失えば嫌に思います。福音は明らかにサタンの領域や支配力を弱めます。このため、サタンは福音が宣べ伝えられることを決して喜びません。ですから、サタンが福音の伝道を妨げようとするのは何も珍しくありません。事実、パウロは福音のため色々な場所に行きましたが、サタンから多くの妨害を受けたのです。しかしながら、神はこの聖なる福音が宣べ伝えられることを望んでおられます。何故なら、神の御子・主イエスはあらゆる国の民族が救われて聖徒となれるように十字架で死なれたのだからです。このため、キリストの教会は福音を宣べ伝えて神の民が増えるようにしていかなければなりません。キリスト御自身がこう言われたのです。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16:15)このようにすれば、教会は主に喜ばれ、「それで良い。」とされ、御心に適うことができましょう。もし福音を宣べ伝えなければ、それはサタンの勢力に味方するのも同然となります。こうであればサタンは喜ぶことでしょう。サタンにとって敵対する勢力である教会が、サタンの陣営に対して無害な存在となるからです。それゆえ、私たちは福音を宣べ伝えることで、サタンから嫌われるべきなのです。