週報:【福音を信じるための人生】(2024/08/25)


ノアの大洪水が起こるより前、すなわち紀元前24世紀頃より前の時代は、今と違って人間の寿命が1000歳近くまでありました。1000歳を超えた人がいたかどうかは分かりません。聖書で書かれている最高齢の人間はメトシェラですが、彼でさえ1000歳には達しませんでした。このメトシェラより長生きした人間がいたものの、聖書では書かれていないだけかもしれません。いずれにせよ、1000歳近くまで生きるのは今からすればかなり長い寿命です。しかし、大洪水が起きてから人間の寿命は徐々に短くなり、今の寿命にまで至りました。これは大洪水により空を覆っていた大水が無くなったため、太陽から注がれる紫外線で人間の遺伝子が損傷したからだと考えられます。それまでは、大水が紫外線を妨げていたので、遺伝子の損傷は起こらなかったと思われるのです。このように考えれば、洪水後に寿命が下がった理由を上手く説明できます。しかも、この説明には何かおかしいと感じられる点もありません。このようにして人間の寿命はだいたい70~80歳ぐらいの短い水準となりました。モーセは聖書の詩篇でこう言っています。「人の齢は70年。健やかであっても80年。そして、それはすぐに過ぎ去るのです。」寿命がここまで下げられるのは間違いなく神の御心でした。しかし、神はどうして寿命を洪水後に下げられたのでしょうか。それは70~80年もあれば、聖なる福音を信じるための時間としては十分だからなのでしょう。神にとってキリストの福音ほど重要なものはありません。何故なら、父なる神はこの福音のため、御自分の御子を死にさえ引き渡されたのだからです。その福音は、今ぐらいの寿命だけあれば、十分に信じるための猶予期間となるでしょう。洪水前ほどの寿命であれば少し長いと言わねばなりません。ですから、神は今の寿命水準があれば、福音を信じるためには十分だとされたのでしょう。それゆえ、人は生きている間にこの福音を信じるべきです。福音を信じる者は誰でも神の御恵みにより救われます。救われた者はキリストのゆえに永遠の命を与えられます。「救いは主にあります。」と聖書が述べている通りです。また「御子を信じる者は永遠のいのちを持つ。」と聖書に書かれている通りです。しかしキリストが言われた通り、「信じない者は罪に定められます。」人生は福音を信じて救われるために与えられた猶予期間と見るのが望ましいでしょう。信じなければ人生を全く無駄に使うこととなるのです。