週報:【今年も宣べ伝えられねばならない福音】(2021/01/03)


私たち人間は死んでから一体どうなるのでしょうか。これは非常に重要な問題です。これ以上に重要な問題はないといっても言い過ぎではありません。今に至るまで、多くの人が人間は死んだら「無」の状態になると考えてきました。しかし、この考えには宗教的な根拠も科学的な根拠もありません。ただ自分がそう感じるからというので、勝手にそのように考えているだけです。実際、このように感じている人たちが証拠を示せと言われたら、何も証拠を示すことはできないはずです。科学は、死後の状態について何も言うことができません。何故なら、死後については何もデータを得られませんし、何かの実験をすることさえできないからです。データがなく実験もできないというのであれば、科学は単なる門外漢とされてしまいます。この件について専門としているのは宗教の領域です。宗教とは、人知では捉えられない事柄を取り扱う理知的な教示体系のことだからです。キリスト教では聖書を聖典としていますが、この聖書によれば死後の世界はあります。すなわち、天国と地獄です。聖書は、人は死んでからこの2つのどちらかの場所に至ると教えています。では、どのような人が天国に行き、どのような人が地獄に行くのでしょうか。聖書はこう言っています。すなわち、神の御子イエス・キリストを信じている人は天国に行き、キリストを信じずキリストに従おうとしない人は地獄に行って怒りの刑罰を受ける、と。前者のほうについてはこう書かれています。「御子を信じる者は永遠のいのちを持つ」(ヨハネ3:36)。後者のほうについてはこう書かれています。「御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。」(前同)つまり、全てはイエス・キリストを信じるか信じないかにかかっています。事柄は非常にシンプルです。2021年という新しい年が始まりました。当教会は、この年も人間の死後の状態を決定させるキリストの福音を豊かに宣べ伝えていかねばなりません。そして幾人かでもキリストを信じるようになり、死後に永遠までも裁かれることがないようになるのを求めていかねばなりません。主は御心のままにある人を救われ、御心のままにある人を頑なにされます。私たちとしては時が良くても悪くてもしっかりやらねばなりません。何よりも神の栄光が豊かに現わされることを願うものです。アーメン。