週報:【キリスト教の3大教派について】(2021/05/09)


キリスト教には大きく分けて3つの教派があります。それは「東方正教会」と「カトリック」と「プロテスタント」です。まず東方正教会とは、1054年にカトリックから分離した教会のことです。ギリシャやロシアなどのキリスト教はこの教派であり、プーチン大統領や総合格闘技で有名なヒョードルがその信徒です。この教派の信徒数は2億人ぐらいです。マークイズ静岡の近くにもこの教会があります。この教派はイコンを拝むという偶像崇拝をしています。また神の第三位格である御霊が第一位格である御父からしか出ていないなどという非常に致命的な、あまりにも忌まわしい、愚かの極みとしか言いようのない神観を持っています。この教派は偶像崇拝をしている上に、御霊を御子から切り離すという神への冒瀆をしているのですから(これは実に許し難いことです)、そこに真の教会は全くありません。次にカトリックとはキリスト教始まって以来2000年間続いている昔からの教派です。フランスやイタリアやスペインやフィリピンの人たちは、そのほとんどがカトリック派の信徒であり、バイデン大統領や麻生太郎氏やケネディ元大統領もカトリック派です。信徒数は10億人以上ありキリスト教の中では最大です。しかし、この教派はあまりにも誤謬と愚かさが多い。例えば、カトリックでは聖人崇拝などという偶像崇拝を今に至るまで行なっています。聖なる使徒たちはそんなことをしなかったのに、カトリックではそのようなことが行なわれているのです。小鹿にある聖光学院もそうですが、カトリックの教会や学校や幼稚園や福祉施設には、必ず聖人の像が入口や玄関の前などに置かれています。またカトリックでは、聖書が教えている2つの聖礼典(バプテスマと聖餐式)以外に、5つもの聖礼典を勝手に付け加えています(終油、婚姻、叙階、堅信、赦免)。しかも正しい聖礼典である聖餐式(カトリックではミサと呼ばれています)では、キリストを司祭が神への犠牲として勝手に捧げるなどというとんでもない冒瀆の儀式が行なわれているのです。これはあまりにも冒涜的なので、宗教改革においてまず第一に改革されるべきだとされたことです。またカトリックでは、罪の赦しが人の行ないによって得られるなどと間違って考えられています。これはルターをはじめ宗教改革者たちが猛烈に批判した誤謬です。このカトリックも東方正教会と同様、そこに真の教会はありません。これは人間に例えれば腐った死体のような存在です。すなわち、一見すると教会のようではありますが、そこには生命がないのです。最後はプロテスタントですが、これは16世紀に堕落していたカトリックから抜け出た宗教改革者たちが形成した多くの教会群です。この教派については前の週報で幾らかのことを書きました。プロテスタントは大きく分けて3つに分類できます。それはカルヴァン派とアルミニウス派とルター派です。信仰的にカルヴァン派的なのは改革派・長老派、会衆派、バプテスト派などがあり、救いは神の予知ではなく選びに基づいていると考える点で一致しています。アルミニウス派にはメソジスト、ホーリネス、ペンテコステ、セブンスデー・アドベンチストなどがあり、救いは神の予知に基づいて決められたなどと誤った理解を持っています。ルター派とはプロテスタントの創始者とでも言うべきルターの教義に基づく昔からの教派ですが、カトリックの要素が今でもまだ幾らか残っており、神学的には改革派・長老派のほうが洗練されています。プロテスタントの諸教派には細かい点で色々な違いがありますが、次の3つの大事な点ではどこも一致しています。すなわち、1.救いは信仰のみによるということ、2.聖書は66巻であって神の言葉また信仰における唯一の規範であるということ、3.神は三位一体であり御霊は御父からだけでなく御子からも出ているということ。このプロテスタントにこそ真の教会があります。どうか、神がこのプロテスタントをますます栄えさせ、信者を増やし、そこにある大小様々な誤謬を恵みにより取り除かれ、更にイエス・キリストに喜ばれる教会群として下さいますように。アーメン。