週報:【宗教と神の祝福】(2022/02/27)


確かなところ、この世界を考えれば宗教が根本にあると分かります。すなわち、いかなる宗教を奉じているかということが神の祝福と呪いに関わっています。その祝福また呪いの度合いにより、国家や民族のパワーバランスが決まります。奉じている宗教が正しいほど祝福の度合いも大きく、宗教的に間違っているほど呪いの度合いも大きくなります。何故なら、詩篇58:11の箇所で言われているように、「まことに、正しい者には報いがある。まことに、さばく神が、地におられる。」からです。最も祝福されている国はアメリカとイギリスでしょう。ニューヨークとロンドンが世界最高の都市として挙げられないことはまずありません。この2つの国の言語である英語が、世界中のそこらに刻み付けられています。イギリスは今ではアメリカに世界最高の座を奪われてしまいましたが、それでもその世界的な影響力は今でも絶大なものがあります。アメリカも今では相対的な力を低めていますが、それでも経済的また文化的に世界最高の国であることは変わっていません。イギリス国教会の39箇条は、教理的に言えば最も聖書的であるカルヴィニズムに立脚しています。アメリカも徹底的なカルヴィニストであったピューリタンの入植により始まった国です。イギリスでは女王が国民向けのビデオメッセージの中でキリスト信仰を告白しており、アメリカでは大統領就任式で聖書に手を置いて宣誓が行なわれます。こういう国がどうして祝福されないでしょうか。イギリスについて言えば、この国が大国として有名になり栄えたのはプロテスタントを受容した16世紀からです。それまでのイギリスはと言えば言及されることさえあまりない国でした。古代ローマ人は何でもないような地域として少し言及したぐらいであり、教父たちもほとんど言及しておらず、中世のベルナルドゥスやトマス・アクィナスなどもイギリスのことなど語っていません。ですから、イギリスが宗教改革を実施してプロテスタント的になったからこそ16世紀以降は祝福されたということになります。我が日本は聖なる宗教を知りませんが、かといって意識的に偽りの神々に服従するということもせず、国民の大半は無宗教の立場ですから、欧米諸国の人種的高ぶりを防止する意味もあり、その民族的な道徳性が祝福の対象とされています。しかし、国民統合の象徴である天皇が偽りの神々を拝むという罪を犯していますから、欧米諸国に優越することはできていません。一体、神に従わないような民族である日本人が、神に従うような民族である欧米諸国の人間をどうして凌駕できるでしょうか。ですから、日本人は欧米諸国に対等な物言いを力強くすることができていません。アメリカに対しても言いなりとなっています。このまま日本が真の宗教を受け入れなければ、状況は変わらないままでしょう。しかし受け入れるのであれば、祝福によりアメリカと対等になるか上に立てるようにもなる可能性があります。何故なら、日本はキリスト教を受け入れていない今の時点でさえ世界第3位の経済大国でいられるほど祝福されているからです。キリスト教を受け入れず、偽りの神々を意図的に崇拝している国は、祝福があまりありません。これはイスラム教国やヒンドゥー教のインドなどがそうです。本当は存在しない出鱈目な神また神々を奉じるような国がどうして祝福されるでしょうか。祝福の源であられる三位一体の神は、そのような国にむしろ呪いを注がれます。フィリピンはキリスト教徒が全人口の93%もいるキリスト教の国ですが、しかしその8割はカトリックですから、祝福を受けることができていません。というのもカトリックとはキリスト教の一つではあるものの真の教会ではなく、それは偽りの教会、誤謬の倉庫、聖人崇拝の家、霊的盲人たちの集まり、廃墟となった教会だからです。もしこの8割がカトリックではなくプロテスタントであれば、しかもカルヴァン主義であれば、フィリピンは本当に物凄く祝福された大国となっていたはずです。ロシアもキリスト教の国であり、最近ニュースでよく出ているプーチンもそうですが、キリスト教とはいうものの正教会ですから、欧米諸国に比べるとあまり祝福されていません。何故なら、正教会とは三位一体について冒涜的な許し難い教理を持っており、イコンなどという忌まわしいゴミくずを平気で所有し拝んでいる、偽りの教会だからです。こういうキリスト教を奉じるようなロシアがどうして神に大きく祝福されるでしょうか。ですから、この国は冷戦でアメリカに敗北し、今でもヨーロッパを姉貴分として憧れている状況から抜け出せないでいるのです。ロシアが正教を捨ててプロテスタントに切り替えない限り、これからも国家の状況が上向くことはないはずです。神は正教を喜ばれないからです。