週報:【安倍氏銃撃事件を俯瞰する】(2022/08/07)


安倍氏銃撃事件は初め民主主義の根幹である選挙活動に対する暴力行為だと非難されましたが、山上容疑者の発言からも分かる通り、この事件は政治的というよりカルト宗教に対する激しい憎悪に基づいていました。犯人は旧統一教会から人生を破壊されたと感じており、実際にこれは間違っていないのですが、これゆえ犯人にこれから下されるであろう処罰の減刑を求めている人たちもいます。また中には「一人だけで良くやった。」などと山上容疑者について述べている人もおり、まるでカエサルを暗殺したので少なからず英雄視する人がいたブルートゥスでも見ているかのようです。また私には驚くべきことなのですが、犯人がイケメンでハイスペックで年の割には若く見えるというのでファンになってしまった「山上ガールズ」という女性たちも増えているようです。以前から安倍氏を殺害するパフォーマンスをしていた人たちにとっては願っても無い出来事が起きたと感じられたと思われます。この事件における直接的な原因となった存在は4者おり、それは山上容疑者、旧統一教会、安倍氏、警察です。この4者全てに悪の原因があります。しかし、責任の度合いには優劣が付けられるべきです。まず最も問題なのは旧統一教会です。何故なら、そもそもこのカルト宗教さえ無ければ、このような事件は起こり得なかったからです。最大の元凶はこのカルト宗教です。旧統一教会とはサタンの宗教に他なりません。だからこそ、このカルト宗教のせいでこんな大事件が起きたのです。次に問題なのは安倍氏です。何故なら、旧統一教会はあっても、もし安倍氏が旧統一教会と関わっていなければ、このような事件は起きなかったはずだからです。安倍氏が祝電や動画メッセージなどをこのカルト宗教に送っていたのは、自分の大きな令名という力を貸し与えることですから、安倍氏は旧統一教会とその悪事に事実上協力・加担していたことになります。サタンとその働きに力を与えて協力していたのであれば、あのように悲惨な最期を迎えたとしても自業自得なのです。3番目に問題なのは山上容疑者でした。彼は恨みの情動により全く理性が押し潰されており、このため獣的な殺意に奴隷のごとく支配され突き動かされていましたから、いかなる過去があろうとも彼の凶行に弁明の余地はありません。ルターは領主から激しく抑圧されていたので山上容疑者と同じような苦しみを抱いていた農民たちに対し「自分から復讐しないで神が動いて下さる時を待つべきである。」と説得しましたが、これは「復讐してはならない。」(レビ記19:18)という戒めに適った正しい説得でしたから、山上容疑者も自分で勝手に恨みを果たそうとすべきではありませんでした。彼は自分の復讐心に翻弄され、狂気に陥っていたのですから、自分の悪しき欲望を制御できなかった大きな責任があります。しかし、旧統一教会が存在していなければ、または旧統一教会が存在していても安倍氏が関っていなかったとすれば、そもそも今回の事件は起こり得ませんでしたから、山上容疑者の責任順位は3番目に位置付けられます。4番目に問題なのは警察です。警察が警護上危険な場所であると知りつつあの場所での応援演説を止めさせなかったのは、あの場所で安倍氏がサタン宗教に加担した罪を罰することこそ主の御心だったからです。警察はここまで挙げた3者が存在しなければ大きな失態を招くこともありませんでしたから、責任順位としては4番目になります。これら4者が受けるべき最も望ましい処罰を言えば次の通りになります。旧統一教会はこれ以降禁止され解散し、安倍氏はもうサタンに加担した処罰を受けていますからこれ以上の処罰は必要なく、山上容疑者は日本社会全体に抑止の威嚇を与えるため律法も命じる通りなるべく早く死刑へと進ませ、警察は既に世間からの批判および自責の念に苛まれるという精神的な処罰を受けていますから更迭また刷新・改善など猛省しつつ二度と同じ事件が起こらぬよう努力奮迅することです。以前の週報でも書きましたが、私たちはカルト宗教と接点を持たないようにしましょう。今回の事件や旧オウム真理教を考えても分かる通り、カルト宗教とは「悲惨の泉」です。まさか、私たちは悲惨をもたらす存在と友だちになりたいなどと思わないはずです。