週報:【キリストによる生き返り】(2022/10/16)


聖書は、生まれながらの人間が全て霊的に死んでいると教えています。世の人々は例外なく神の御前に死人なのです。確かにキリストは彼らを「死人」(ヨハネ5:25)と言われました。パウロも聖徒たちは以前に世の人々だった頃、死んでいたと述べています(エペソ2:1)。これが人間に関する霊的な真実です。この霊的な死は罪がその原因です。すなわち、人間が神の御前に罪を犯したので、最初は聖であり良かった人間が堕落して腐り果て、神の御前に死んだのです。聖書は「すべての人は、罪をおかした」(ローマ3:23)と述べています。この御言葉の通り、キリストだけは別として、あらゆる人間は神の御前に罪を犯しています。聖書は「義人はいない。ひとりもいない。」(ローマ3:10)とも言っています。誰も自分が罪を犯していないと言い張ることはできません。何故なら、あらゆる人は神に従おうとしないからです。このような態度が神の御前に罪であるのは明らかです。ですから、人間は罪人であるゆえ、肉的・身体的には生きていても、神の御前で死んでいます。「いや、私は死んでいない。」と世の人々が言うことは決してできません。もし霊的に死んでいなければ、どうして神の生ける御言葉を理解しないのでしょうか。もし霊的に生きていれば、神の語られた霊的な御言葉を理解していたでしょう。私たちが死んだ人に何か語っても、死体はその語られた言葉を全く理解しません。それと同様に、世の人々も霊的な死体なので、霊的な言葉を聞いても理解できないのです。これについてはパウロがこう言っています。「生まれながらの人間は、神の御霊に属することを受け入れません。それらは彼には愚かなことだからです。また、それを悟ることができません。」(Ⅰコリント2:14)もし死体が言葉を理解したとすれば地は驚きのあまり破裂することでしょう。同様に、もし霊的な死人が神の御言葉を理解したとすれば天は驚きのあまり破裂してしまうでしょう。この世に属する人々は、神の御前に生きたいと思うでしょうか、霊的な死から生き返りたいと思うでしょうか。それならば「キリストについてのみことば」(ローマ10:17)を聞かねばなりません。神はこう言っておられます。「耳を傾け、わたしのところに出て来い。聞け。そうすれば、あなたがたは生きる。」(イザヤ55:3)御言葉を聞いて信じるならば霊的に生き返り、神の御前に生きることとなります。この「キリストについてのみことば」を聞いて信じることなしに死から生き返ることはできません。もしキリストの救いを受けて神の御前で生きるようになれば、その人は霊的な死から生き返るのでキリストのゆえに全く新しい被造物となります。聖書でこう言われている通りです。「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント5:17)是非、これから多くの死人が聖なる御言葉を信じて新しい存在へと変えられて行きますように。アーメン。