週報:【観測不可能な空間として造られた天国と地獄】(2022/11/06)


いかなる人であれ、天国と地獄が存在しないと証明することは決してできません。何故なら、天国と地獄はこの宇宙に属さない場所にあるからです。もしこの2つの空間が宇宙の内部に結びつけられるべきだとすれば、観測や調査により確かめられるでしょうから、科学的にその有無を証明できたでしょう。しかし、天国と地獄を宇宙内部に関連付けるべきでないというのは、自然本性に基づいて誰でも容易く理解できることです。もし天国と地獄が宇宙のどこかにあるとすれば、「人間は死んでから天国か地獄に行く。」という一般的な概念も全く崩壊します。何故なら、人間が死んでから宇宙のどこかに移されるというのは、意味不明なことだからです。もしこのように考えねばならないとすれば、天国と地獄を説く宗教はどれも根底から揺るがされてしまうでしょう。確かなところ、私たちは自分たちの住む宇宙についてあまり多くを知りません。宇宙論の物理学者でさえ、この宇宙について全てを知っているわけではありません。実際、この宇宙にはMACHOといった重要であるものの未知数な点が多いダークマター(暗黒物質)がまだ理解されないままですし、それ以上に分割できない最小の粒子が何であるかもまだ判明していませんし、それどころか私たちは未だに地球の内部どころか海底の最下部がどうなっているのかも詳しく知らないほどです。また宇宙は私たちの住むこの宇宙だけなのか、すなわち神はこの宇宙の他にも別の宇宙を造っておられたのか、ということも未知数です。もしかしたら宇宙はこの宇宙だけなのかもしれませんし、別の宇宙も実は存在しているのかもしれません。ホーキングも推測した通り、この宇宙は別の宇宙とワームホールで繋がっている可能性もあります。更に次のような疑問も私たちを悩ませます。すなわち、この宇宙は一体「どこに」置かれているのか、もしどこかに置かれているとすればこの宇宙を包み込んでいるより高次で巨大な空間とは一体どのような空間であるのか、もしこの宇宙が単体で存在しておりどのような物理的空間にも内包されていないとすれば宇宙は空間的にどのような仕方で存在しているのか。詰まることろ、私たち人間はこの宇宙について貧弱な知識しか持っていません。私たちは自分のいる観測可能な宇宙でさえ科学的によく知らないでいます。そうであれば、観測不可能な天国と地獄を科学的に証明できなかったとしても何の不思議があるでしょうか。というのも、科学的に宇宙よりも天国また地獄を知るほうが困難なのは明白だからです。しかし、神は聖書で天国と地獄が存在するとハッキリ示しておられます。イエス・キリストを信じる者は天国で永遠に生き続けます。「御子を信じる者は永遠のいのちを持つ」(ヨハネ3:36)と聖書に書かれている通りです。しかし、キリストを信じない者は死んでから地獄で永遠に苦しみ続けます。「彼らは永遠に昼も夜も苦しみを受ける。」(黙示録20:10)と書かれている通りです。真実を言えば、神は天国と地獄を物理的に観測可能な空間として造ることも出来ましたが、そうはされず、観測不可能な空間としてそこをこの宇宙と別の空間に置かれました。これは信じる者だけが天国に入るためでした。もし科学的な観測により天国と地獄が証明できたとすれば、信仰の必要性があまりなくなってしまいます。目に見える事柄は信仰がなくても認められるからです。ですから、天国と地獄が科学的に証明できないからというので信仰を持とうとしないのは致命的な愚かさだと言わねばなりません。その人はキリストを信じれば天国に入れるという真理を信じないため、不信仰な人間として地獄で永遠に刑罰を受けるからです。