週報:【科学の発展と祝福】(2023/05/28)


科学者たちは、科学の発展に自惚れ、科学により人間が勝利したなどと思っています。実際にホーキングはそのように言いました。確かに科学とその発展に驚異性が認められることは誰でも疑えないはずです。そこに驚異性があるならば高ぶることにもなります。高ぶれば当然ながら自惚れが生じるのです。しかし、科学がいかに驚異的だからといっても、よく考えるならば、科学はまだ未熟で未発達だということも事実としてあります。例えば、相対論と量子論を一緒にした究極の統一理論は、それが希求されてから100年近くも経過しているのに、まだ作り上げられていません。現代の社会に大きな益を齎している量子論も、粒子の位置と速度は神でさえ共に把捉できないという不信仰な理解を持っていますから、まだ完璧な理論とは言えないと思われます。このような量子論の不完全性のため、量子論と相対論は未だにくっつけないままとなっているのでしょう。宇宙空間のほとんどを満たしているともされる暗黒物質がどのような物質なのかも、まだ全く分かっていません。ハッブルの発見した銀河における赤方偏移が宇宙膨張でない現象を示しているという可能性も、まだ完全には否定されていません。つまり、これから今ではまだ知られていない新理論が登場し、ハッブルの発見が宇宙膨張でない現象を示していると分かるようになったという可能性もないわけではありません。まともな科学者であれば、このようになる可能性が0%だと確言できる人はいないはずです。更に、私たちはまだ地球の深層部分や脳についてもよく分かっていません。科学が豊かに発達していればこの2つはよく分かったでしょうから、今の科学はまだ未発達の段階であることが分かります。このようなことを考えるならば、科学の進展度合いはかなり遅いと言わざるを得ません。統一理論について言えば、進んでいるどころかずっと停滞したままの状態です。宇宙の歴史と生命の誕生については、そもそも誤謬に陥っている悲惨な状態であり、発展も停滞も後退もあったものではありません。更に今の時代では、優秀な人たちが科学の分野ではなく、商業とテクノロジーの分野に向かっているという傾向も強くなっています。このような進展度合いの遅さは、恐らく神が人間をなるべく高ぶらせないようにしておられるからなのでしょう。何故なら、科学が一挙に進展したとすれば、今のような状態でさえ人間は高ぶっているぐらいですから、極度の高ぶりに陥ることは間違いないからです。ですから、救われる人が増えてより聖書的な世界になればなるほど、科学の進展はその速度を増すことになるでしょう。世界が聖書的であればあるほど、人は神の御前で高ぶろうとしなくなるはずだからです。これから多くの人が世界中で救われて、多くの場所に祝福が増し加えられ、科学の発展もますます加速化することを願うものです。「福音を宣べ伝えなさい。」と主が言われた通り、福音が宣べ伝えられていかなければなりません。