週報:【キリストにより神を中心とする新しい変化】(2023/09/17)


地動説が天動説に代わって社会の主流思想となるまで、人間は誰も彼も地球が宇宙の中心に位置していると信じて全く疑いませんでした。そのような時期の人間は、太陽さえも地球の周囲を動いていると当然のように思っていました。見かけ上からすれば太陽が地球の上空を動いているという事実は、人々が地球中心説を疑わないための大きな要因となっていたのは間違いありません。つまり、昔の人々にとって、太陽や火星や木星といった諸々の天体は、地球に仕える踊り子のような従者に過ぎない存在だったわけです。ところが、コペルニクスの現われと共に徐々に地動説の考えが普遍的になると、人間の頭から地球中心説の考えは全く除去されることになりました。地球ではなく太陽が中心であり、地球はその太陽に仕える従者のごとき惑星に過ぎない、ということを人間は遂に知ったのです。これは正にパラダイムの大転換でした。それどころか今は、この太陽さえ宇宙の中心には位置しておらず、銀河系の端のほうを動いているに過ぎない、ということまで分かる時代となりました。人が悔い改めて神に立ち返るのは、これ以上の大きな変化が起こることです。使徒は「あなたがたの罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて神に立ち返りなさい。」(使徒の働き3:19)と言いましたが、これは全ての時代のあらゆる人間に向けられている言葉です。悔い改めて神に立ち返った人は、神を中心とする新しい存在へと変えられます。ですから、その人は神のために生きるようになります。そのようになるまで人は自分を中心として生きています。そのため、自分に関する事柄しか考えず、神を求めるということは全くありません。そのような人が自分ではなく神を中心にするというのは、本当に凄まじい変化です。その変化は人生の全てに及びますから、これは天体観の切り替えより遥かに大きな切り替えとなります。人間は本来的に神に生きるため創造されたのですから、全ての人が神に立ち返り神を中心とすべきです。しかし、神に立ち返るためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。それは救い主イエス・キリストを信じ神の御前で悔い改めることです。そうするならば、その人が神の御前に犯した罪は、全てキリストのゆえに赦され除き去られます。「この方を信じる者はだれでも、その名によって罪の赦しが受けられる」(使徒の働き10:43)と聖書に書かれている通りです。そのようにして罪の赦しを受けた人は、キリストを通して神に立ち返ったのですから、もはや自分のためにでなく神のために生きることとなります。もうかつてのような自分中心のその人はいなくなるのです。天体観はもう既に全ての人間が正しい考えへと切り替わったと言えますけども、神との関係については正しくない状態の人が多く存在しています。そのような人々も、これから神を中心にする者へと新しく変えられるよう願うものです。