週報:【幸いな日本人の霊的な不幸】(2023/11/26)


日本という国は、一般的・社会的な観点から見れば非常に優れていると言わざるを得ません。日本はアメリカと中国を除き、経済力で全ての国を上回っています。一人当たりの所得も、世界的に見ればかなり多いほうです。この日本は世界最高に治安の良い国です。治安の良さで日本と勝負できる国は、スイスやルクセンブルクなど少ししかありません。また日本は様々な分野で頂点に立ったり多くのシェア・人気を獲得しています。例えば、山梨県にあるファナックという世界的なメーカーは工作機械用CNC装置および産業用ロボットで世界首位ですし、トヨタも地球上で最も自動車が売れているメーカーです。食事の分野でも日本は間違いなく世界一の国です。有名なフランスのミシュランガイドで日本は飲食店の星の総合力がフランスをさえ抜いており、このガイドの責任者によれば日本は「美食の都」です。食事が美味しいので帰国したくないと言う外国人は少なくありません。このように多くの美点を持つ日本ですから、よく「日本って本当に良い国だとつくづく思わされる。」などと言っている日本人が見られます。海外の日本に対する評価も良い傾向が強くあります。外国人の日本に対する一般的なイメージは「テクノロジーの金持ち大国」です。親日国や親日家は世界に少なくありません。中国など反日的な国はあまり多くありません。日本国民にしても傾向として道徳的にしっかりしています。日本人の多くは規則を守り、よく我慢し、調和と平和を重視しています。しかし、日本がこのようであるため、日本人は神の御前で全く悔い改めようとしません。日本人は社会的に恵まれているだけでなくかなりしっかりしていますから、自分の罪や罪深さを深く認識することがないのです。自分の罪を深く認識しないと、悔い改めて救われる必要性も感じることがありません。このため神は日本人に御前で悔い改める心を与えておられないのです。この日本人のように正しい人は、自分の悲惨さを悟ることがありませんから、霊的な医者であられる救い主イエス・キリストを求めることもありません。キリストがこう言われた通りです。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために来たのです。」(マルコ2:17)つまり日本人の持つ社会的な幸いは、霊的な不幸になっています。もし日本人が今の天国を見れたとすれば、そこに日本人がほとんど存在しないので、大いに驚かされるでしょう。また日本人が今の地獄を見れたとすれば、無数の日本人が苦しんでいるため、恐怖で縮み込むでしょう。人間の中で評価される者は、神の御前で嫌われるのです。